携帯型医療機器へのWL9005 LDOの応用です
定期的に血糖値を測りたい人、たとえば炭水化物や糖質を控えたい人は、血糖計を使って自宅でいつでも測れます。
血糖計の機能は年々増加しており、測定もより簡単かつ正確に行えるようになっています。測定精度が上がるにつれて、血糖計の精度を上げたいというニーズが高まってきました。また、毎日測定した血糖値を記録したり、パソコンやスマートフォンと連携したりといった付加的な機能も始めています。
UOEの血糖計ソリューションでは、低ノイズのCMOSオペアンプでセンサ信号を増幅して高精度な血糖計を開発することと、電源管理チップ(LDO)を利用して血糖計内部の複雑な電子回路を効率的に操作することを目指しています。
解決策の特徴です。
(1)低ノイズオペアンプを使用して微細なセンサ信号を高精度に増幅します。
(2) LDO過給器の働作電流を低減することで省電力働作に貢献します。
(3)スイッチングノイズの除去と安定した電源供給により、センサ信号を高精度に処理できます。
(4)コンパクトで軽量なパッケージに機能を追加することで基板スペースの削減に対応します。
信号を計測するには、信号をデジタル化して血糖値を測る必要があります。センサから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するには、ADコンバータ(以下ADC)が一般的です。血糖計のソリューションが正確かどうかは、ADCを正確にデジタル変換するための重要な指標です。
一般的に、高精度のセンサは精密なセンサー素子を使用しており、その出力信号は小さなアナログ信号であることが多いです。そのため、センサ出力をそのままADCに入力しても、場合によっては正確なデジタル変換ができないこともあります。そのようなオペアンプでは、オペアンプ自体のノイズ性能を極めて小さくし、精度の高い増幅を実現するために、微小センサから出力されるアナログ信号をADC入力に適した信号レベルに増幅するオペアンプが必要となります。血糖計の応用では、できるだけ電力消費を抑えて電池寿命を延ばすことも重要です。この血糖計の解決方案の中で、私達はUOE精密演算増幅器シリーズを使用することを提案します。
ユニットの電力消費を節約するため、あるいは血液を試験紙に充填するため、試験紙に血液を塗っている時だけ比較器を使用して測定操作を行うことができます。このような場合、基準電圧として使用する電源は、消費電流が少なく、温度による電圧変動が少ないこと、バッテリ電源電圧変動時の電圧変動が少ないこと、または負荷変動時の電圧変動が少ないことが求められます。UOE高精度リニアレギュレータ(LDO)WL9006/WL9006を使用することで、低消費電流と高精度な基準電圧を実現しています。オペアンプや安定した電源を提供するためのセンサー入力部での低ノイズ性能が重要です。安定した電源はMCUの安定化と連続働作の制御にも重要です。オペアンプや制御用MCUの電源と,他の電子回路の電源を分離することで,電源の安定性を高めることができます。UOE LDOリニアチャージャーの使用により、低消費電流と高精度電源を可能にしました。